[ 略歴 ]
学歴:
2014年8月-17年10月 ラテンアメリカ現代写真修士課程, Centro de la Imagen, リマ、ペルー
活動歴
展覧会 ()内はキュレーター名
個展:
2016年 2月 それらはばらばらに現れなおしつづけている, Sony Imaging Gallery, 東京
2016年 1月 this is/isn’t mine/yours, Nii Fine Arts, 大阪
グループ展:
2017年 12月 Lianzou photo festival, 連州、中国 (Sandra Maunac)
2016年 10月 Entropias de la Memoria y el Presente, Gallery EL Ojo Ajeno, リマ、ペルー (Alejandro Castellote)
2016年 9月 Banal/Subversivo, Galeria PuNcTuM, メキシコシティ (Juan Antonio Molina)
2016年 7月 nothing then everything, ART OSAKA, 大阪
2015年 8月 Pier de Tierra, Sala Luis Miro Quesada,リマ、ペルー (Alejandro Castellote, Nicolas Tarnawiecki)
2015年 5月 aterritorial、Gallery EL Ojo Ajeno, リマ、ペルー (Jorge Villacorta, Luz Maria Bedoya)
2013年 10月 キヤノン写真新世紀受賞者展、東京都写真美術館/大阪アートコートギャラリー
2013年 9月 キヤノンフォトグラファーズセッションファイナリスト展、キヤノン品川、東京
2013年 8月 乱反射、uno lit、岡山
スクリーニング:
2017年 4月 Proyecta 2017, マドリード、スペイン (Sandra Maunac)
アーティストインレジデンス歴:
2018年 1月- 2018年 3月 馬山青果市場アートプロジェクト レジデンシー プログラム、韓国、馬山
2016年 9月- 2017年 5月 Callao Monumental Artist in residence program,リマ、ペルー
受賞歴:
2013年 キヤノン写真新世紀 佳作、佐内正史選、「それでも世界はうつくしい」
2013年 キヤノンフォトグラファズセッションファイナリスト、こわいもの
http://yuki-naito.tumblr.com/
−this is/isn’t mine/yours 2.0−
彼女には数年間決まった家がない。長年バックパッカーとして放浪し、大都市の高級マンションからエチオピアのヤギ小屋まで様々な状況で生活しつつ写真を撮る中で、世界のどこでも同じような(複数の共通した視覚的な要素やタグを持つ)出来事が、でも別々のあり方で繰り返し起きていることを体験し、そこから「物語は身体という容器や言語によっていかに個人化されるのか」「見知らぬ他人の物語といかに繋がれるのか」という問題意識が生まれ、彼女自身の記憶の所有権や外見の決定権を売るプロジェクト、写真とドローイングの連なりで主体(主語)の境目を消そうとする映像インスタレーション等を制作してきた。
彼女の興味は、どのようにして私たちの存在はハードウェアとソフトウェアに分けられるのか?ということに向けられている。ハードウェアというのは身体など固定された形を持つ「私」の要素、ソフトウェアというのは自己やメモリー(過去の記憶や経験の情報が蓄えられているストレージを指す)などの形のない「私」の要素を指す。両者のつながりはとても曖昧だ。彼女はこの問題にアプローチするため、自分自身をメディウムとして利用し、ハードとソフトに切り分けながら、前者の個別性と後者の共有可能性の関係を探求する。